カレンダーを見ると10月9日の10月第2月曜日は、本来なら、
コロンブス・デー の祝日ですが、最近では、先住民の日(Indigenous Peoples’ Day)と記載されていたりします。
最近では「先住民の日」や「ネイティブ・アメリカン・デー」に変更して先住民を称える日としている州や市もあります。
なぜ、そうなっているのか、簡単にまとめてみました。
私たちの知っているコロンブス
コロンブス・デーとは、1492年にクリストファー・コロンブスがアメリカ大陸を発見したことを記念する日として毎年10月の第2月曜日に祝われていました。
西廻り航路によってアメリカ大陸を”発見”し文明をもたらした偉人として知られています。
虐殺者
コロンブスは先住民を奴隷化し、過酷な労働を課し、奴隷となることを拒む者は、コロンブスとその配下により虐殺しされたそうです。
先住民とは、ネイティブ・アメリカンの意味で、ナバホ族・シャイアン族・チェロキー族など、アメリカ大陸で独自の文化を持ち生活している人種、コロンブスによる大量虐殺や疫病により激減した。
先住民に対する侵略の歴史
また、コロンブスデーの廃止や祝日名変更について、アメリカ国内外でも賛否両論あることも事実です。ここ数年では、「コロンブス・デー」は議論の的になっており、先住民に対する侵略の歴史でしかないという抗議の声が数多く上がっています。
人種差別が問題化されている今、全米各地のコロンブスの銅像にペンキがかけられたり、銅像が壊されるといった事件も起きています。
コロンブスデーは、これまで「入植者」側から見てきた歴史を「先住民」側の視点から見直そうとされています。
アメリカ本土で、この日がコロンブス・デーと呼ばれなくなる日は、そう遠くないかもしれない。
私の住んでるアリゾナにもネイティブ・アメリカンが多いエリアがあります。過去に起きた出来事を知り「先住民を称える日」としたいと思いました。